冬に打ち勝つ!

もうすぐ11月。いろいろなことがあった2021年も残すところあと2ヶ月となりました。
すっかり秋も暮れ、すぐそこに冬が訪れています。

この時期は、鬱々として身体がだるく、気分が落ち込むことがありますが、それは気のせいなどではありません。
10~11月は日照時間が短くなり、季節性感情障害(SAD)による症状が出やすくなるのです。
季節の変わり目、特に日照時間が短くなる秋や冬に多く見られることから「季節性うつ」「冬季うつ」「ウインター・ブルー」とも呼ばれています。
特に女性に多く発症が見られるのですが、これは「セロトニン」という幸せホルモンが関係しています。

セロトニンとは?

日光を浴びることで分泌される物質で、人の多幸感に大きく関与しています。
また、睡眠ホルモンである「メラトニン」の原料にもなり、快調な生活にとても大事な物質です。

もともと女性はこのセロトニンの分泌量が男性の半分ほどしかなく乱れやすいと言われています。加えて日中の太陽光の時間が短くなるとさらにセロトニンの分泌量が減ってしまうため、不安障害や気分障害(季節性うつ)になる確率が高くなるのです。

セロトニンの不足を補うには?

①日光を浴びる
セロトニンは日光浴で分泌されますので、なるべく日光に当たることを心がけましょう。また、自宅内や職場をなるべく明るくすることでも効果があります。

②バランスの良い食事をする
発酵食品(大豆製品や乳製品)、または肉や魚等に多く含まれる「トリプトファン」というアミノ酸が、セロトニンの材料になります。このアミノ酸を効率的良く吸収するためにはビタミンやミネラルも欠かせません。
そのため、バランスよく主食・主菜・副菜を揃えて食事をすることで、必要とされるトリプトファンが摂取できます。

 

また、睡眠時間が乱れることでホルモン分泌などのリズムが崩れてしまうと、せっかくセロトニンやメラトニンの不足に気を配っても体内時計が狂い季節性うつを発症しやすくなってしまいます。
日光浴・栄養バランス・睡眠スケジュールに気を付けて鬱々とした冬を乗り越えましょう!